■アルカリ土類金属
・2族にある Be(ベリリウム)とMg(マグネシウム)以外 の金属元素。

■覚え方

ベットに もぐれば 彼女の スリップ ばら色 ランド
Be    Mg    Ca    Sr    Ba   Ra

■仲間はずれ
・アルカリ土類金属の中でBeとMgだけ異なる性質を多々持つ。

■マグネシウムとカルシウムの相違点。
@常温の水との反応性。 マグネシウムはほとんど反応しない。(熱水は可)カルシウムは反応する。
A水酸化物の溶解性。 マグネシウム水に難溶。カルシウムは可溶。
B硫酸塩の溶解性。マグネシウム水に可溶。カルシウムは難溶。
Cマグネシウムは炎色反応を示さない。

■カルシウム(Ca)

@常温の水と反応し、水酸化カルシウムとなり、水素を発生。
A空気中で酸素と反応し、酸化カルシウムとなる。
B常温で塩素と反応し、塩化カルシウムとなる。
C炎色反応で橙色を示す。

■酸化カルシウム(CaO)
@水と反応し、水酸化カルシウムとなる。
A塩基性酸化物で酸と反応。塩酸と反応し、塩化カルシウムとなる。
B二酸化炭素を吸収し、炭酸カルシウムになる。
Cコークスを作用させると、カーバイト(炭化カルシウム)が得られる。
D乾燥剤となる。

■水酸化カルシウム(Ca(OH)2
@水に少し溶け、強塩基性を示す。
A二酸化炭素を吸収させると、炭酸カルシウムが生成し、沈殿を生じる。
  さらに二酸化炭素を吸収させると、炭酸水素カルシウムの水溶液になる。
B加熱すると分解し、酸化カルシウムになる。
C水で湿らせ、塩素を吸収させるとさらし粉が生成。

■炭酸カルシウム(CaCO3
@酸を加えると、二酸化炭素を発生し、溶解する。
A強熱すると分解し、酸化カルシウムとなる。
B水に溶けにくい。

■炭酸水素カルシウム(Ca(HCO32
@加熱すると、炭酸カルシウムと二酸化炭素が発生。
A水溶液は弱塩基性。

■硫酸カルシウム(CaSO4
@天然では水和物として産出し、水和物を加熱すると、
  白色粉末(焼きセッコウ)となる。
A塑像やギブスなどに使われる。

■マグネシウム(Mg)の反応性
@常温の水とはほとんど反応しない。
☆マグネシウムは熱水と反応して水素を発生し、水酸化マグネシウムとなる。
A常温の空気中で酸素と徐々に反応し酸化物になり、金属光沢を失う。
Bマグネシウムは強熱し、白煙と強い光を出して燃焼する。
Cマグネシウムは二酸化炭素中でも燃焼し、水素を生じる。