■状態変化
・固体⇒液体…融解  液体⇒気体…蒸発(気化) 
・液体⇒固体…凝固  気体⇒液体…凝縮(液化)

■昇華
・固体から気体、気体から固体になる変化は両方昇華という
☆例……ナフタレン(C10H8)、ドライアイス(CO2)、ヨウ素(I2)

■蒸発の条件
・液体分子が蒸発するための条件は、液面の近くにいること。表面にいない分子は分子間力を切って飛び出そうとしても、他の分子のぶつかって、自分の運動エネルギーを他の分子に与えてしまい出られない。

■蒸発熱と融解熱
・一般に蒸発熱の方が融解熱よりも大きい。
★理由
・融解熱は固体粒子間に働く結合の一部を切り、粒子間の距離を少し大きくして粒子が動ける空間を作り出すのに必要なエネルギーが必要なだけに対して、蒸発熱は液体粒子間に働くすべての結合を切り、気体として自由に運動できる空間を確保するために、粒子間に働く引力に逆らって粒子間の距離をさらに大きくするためのエネルギーが必要だから。

■熱運動
・物質の構成粒子はその温度に応じた運動エネルギーによりたえず運動している、このような粒子の運動を熱運動という。

■拡散
・物質の構成粒子が空間全体にゆっくりと広がっていく現象。

■振動
・固体と構成する粒子はそれぞれの位置で 振動 している。

■蒸発と沸騰と沸点
・液体の温度が上昇し、粒子のもつ運動エネルギーが、粒子どうしが及ぼしあっている引力に勝ると、粒子は液面から飛び出す。この現象が蒸発。さらに温度が高くなると、液体表面からだけでなく内部からも粒子が飛び出す。この現象が 沸騰 。このときの温度を 沸点 という。

■よくでる物質の沸点(覚えておきたい値)
・1atmにおいて ジエチルエーテル35℃、エタノール78℃、水100℃。

■物質の状態図とアイススケート
・温度を変えずに圧力を上げると氷が水になる。スケートが氷の上を滑るのは、尖ったスケート靴に体重がかかることで氷が溶けて水になるから。

■摂氏(セルシウス温度)
氷が溶ける温度を0℃、水が沸騰する温度を100℃として目盛りを100等分して作られた

■絶対温度(ケルビン)
・原子や分子が運動しなくなる−273℃を0Kとして作られた。☆−273℃より低い温度はない

■熱い、冷たいとは?
・原子や分子の運動の激しさのこと。(運動の激しさのことを 運動エネルギー という。)熱いものは運動エネルギーが大きく、冷たいものは運動エネルギーが小さい。

■固体、液体、気体
・固体……分子の運動の激しさ<分子間の引力
・液体……分子の運動の激しさ≒分子間の引力
・固体……分子の運動の激しさ>分子間の引力 

■炎の温度と鉄の融点
・炎の温度(家庭のガスコンロ)は最高でも約1200℃くらい。鉄の融点は1535℃くらいだから融けない。ちなみにアルミニウムの融点は660℃なので融けてしまう。またタバコの火の温度は約700℃。