■糖類
・糖類は単糖類・二糖類・多糖類の3つに分類。

■単糖類
・フルクトース(果糖)、グルコース(ブドウ糖)、ガラクトースがある。

■二糖類
・スクロース(ショ糖)、マルトース(麦芽糖)、セロビオース、ラクトース(乳糖)がある。

■多糖類
・グリコーゲン、デンプン、セルロースがある。

■糖類の還元性
@単糖類はすべてに還元性あり。
A二糖類は スクロース だけ還元性がない。
B多糖類はすべて還元性なし。

■二糖類の加水分解
・1分子の二糖類が加水分解して2分子の単糖類になる。
☆例……スクロース⇒α-フルクトース、α-グルコース。
       マルトース⇒α-グルコース、α-グルコース。
       セロビオース⇒β-グルコース、β-グルコース。
       ラクトース⇒α-グルコース、ガラクトース。

■デンプンの構造
・デンプンは α-グルコース を単位として、直鎖状構造をもつ アミロース と、枝分かれした アミロペクチン からなる。

■セルロースの構造
・セルロースは β-グルコース を単位とした直鎖状構造をもつ。

■多糖類の性質
@水への溶解性:デンプンは冷水に難溶。温水に可溶。  セルロースは水に難溶。グリコーゲンは可溶。
Aヨウ素デンプン反応:デンプンは青紫色。セルロースは呈色しない。グリコーゲンは赤〜褐色。

■セルロースの反応
@セルロースと硝酸が反応し ニトロセルロース が生成。
Aセルロースと酢酸・無水酢酸から アセテート が生成。

■タンパク質とアミノ酸
@加熱すると凝固して、冷却しても元に戻らないことがおおい。⇒ 変性
A水酸化ナトリウム水溶液と硫酸銅(U)水溶液を加えると紫色になる。⇒ ビウレット反応
B濃硝酸を加えて加熱すると黄色になる。⇒ キサントプロテイン反応
C多数のアミノ酸が ペプチド結合(アミノ結合) でつながった高分子化合物。
D胃や腸で プロアテーゼ(ペプチド結合分解酵素の総称) によってアミノ酸に分解される。
E必須アミノ酸はヒトの体内では合成されない。

■重合
・単量体が反応し、高分子化合物になる反応。
☆付加重合、縮合重合、開環重合、共重合などがある。 ■縮合重合による合成樹脂
    単量体(モノマー)           重合体(ポリマー)  
@ フェノール+ホルムアルデヒド  ⇒ フェノール樹脂
A 尿素    +ホルムアルデヒド  ⇒ 尿素樹脂
B 無水フタル酸+グリセリン     ⇒ グリプタル樹脂

■縮合重合による合成繊維 ※Bは開環重合
    単量体(モノマー)               重合体(ポリマー)  
@ ヘキサメチレンジアミン+アジピン酸 ⇒ 6,6ナイロン
A テレフタル酸+エチレングリコール   ⇒ ポリエチレンテレフタラート
B ε-カプロラクタム             ⇒ 6ナイロン

■ナイロン
@アミド結合を多数含む。
Aナイロンは吸湿性がない。
☆木綿は-OH基を多数含み、吸湿性がある。
B世界で最初につくられた合成繊維。
C丈夫で産業用ロープなどにも使われている。

■天然繊維
@木綿の成分は-OH基を多数含む セルロース 。
Aカイコやクモの糸の主成分は フィブロイン 。
B羊毛の主成分は ケラチン 。

■染料
・植物の藍から得られる染料は アリザリン 。赤色の植物染料。

■熱可塑性樹脂
・加熱すると軟らかくなり、冷やすと硬くなる合成樹脂を 熱可塑性樹脂 という。
☆熱可塑性樹脂は鎖状構造を持つ高分子化合物。一般的に付加重合によってできる合成樹脂は 熱可塑性樹脂 。

■熱硬化性樹脂
・加熱しても軟らかくならない合成樹脂を 熱硬化性樹脂 という。
☆熱硬化性樹脂は立体的網目状構造を持つ高分子化合物。一般的に縮合重合によってできる合成樹脂は 熱硬化性樹脂 。

■石油
・石油の低沸点成分である ナフサ は粗製ガソリンともよばれ、オクタン価が低いため改質によりオクタン価の高いものに変えられる。ナフサより沸点の高い成分である 灯油 は家庭の暖房用燃料に、 軽油 はディーゼルエンジン用燃料に用いられる。さらに残油は重油やアスファルトの原料となる。
・オクタン価はガソリンが異常爆発を起こす度合いを示すもの。オクタン価が高いほど異常爆発が起こりやすい。
・合成ゴムは、残油からではなくナフサ分解によって得る。